舟形光背を持つ坐姿の大きな六地蔵
西光山 源心寺 安楽院 千葉県市川市香取1丁目16−26
東京メトロ東西線・行徳駅の北西約1.2kmのところにある浄土宗の寺院。
開基・狩野新右衛門(浄天)の娘・專譽受心によって建立された六地蔵。
舟形光背を持つ坐姿で像高が150cmもあり、2段の台石、蓮台を含めると2m50cmにもなる堂々たる地蔵像です。
各地蔵の光背の向かって右にはそれぞれ「奉造立金剛願地蔵」と地蔵名が、左には「為心誉浄天菩提 願主専誉受心」と奉造目的と願主名が刻まれています。
左から二つ目の地蔵は「為心誉浄天菩提」とあり開祖であり父である狩野新右衛門(浄天)の菩提を弔うため、右から二つ目の地蔵は「逆修良宅院専誉受心」とあり自身の逆修として奉造したものであることがわかります。
他の4体は一番左の「為西誉浄心菩提」以外の銘は読み取れませんが、右端の銘は3人の菩提を弔うもののようです。
地蔵名と持物は左から金剛願地蔵(幢幡)、金剛宝地蔵(宝珠)、金剛悲地蔵(?)、金剛幢地蔵(香炉)、放光王地蔵(合掌)、天賀地蔵(?)です。
下は持物の名前のわからない地蔵の写真です。左=錫杖?と右=如意?
浄天は寛永6年(1629)3月他界したといいますので、この六地蔵はその後に奉造されたものでしょう。
(2024.12)
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