立派な二石六地蔵石塔が参道で出迎えます
珍珠山 吉祥院 埼玉県川口市南町2丁目6−8
JR京浜東北線・川口駅の西方1.4kmのところにある真言宗の寺院。
石柱門の内側、参道の左右に二石の六地蔵が安置されています。
二石とも山形の石塔で天地140cm、幅約70cmの大きさです。円形の台石が二段あり、その上に70cmばかりの地蔵像が浮き彫りされています。
像容は参道左のものが数珠持ち、宝珠に施無畏印?、与願印に錫杖の姿、参道右のものは合掌、両手に花籠?、柄香炉持ちの姿です。
それぞれの石塔の両側面には2列、3列にわたる願文がビッシリ刻まれています。
読むのが困難な中でも参道左の右側面に「奉彫六地蔵石像二基(呪)願文 ??當(國)横曽」
「根村原田仁左衛門?為・・・・・・・」とあるのが、かろうじて読めました。
資料によると願文の最後に「元禄七(1694)」の銘が読み取れたそうです。
二つの石塔は幅の寸法、屋根部分の形が多少異なっていますが、側面に刻まれた願文が2塔にわたって続いているので、一組の物として同時に奉造された物と思われます。
六地蔵石塔の左右にあるのは参道を照らす2台の木製灯籠(常夜灯)と六観音石幢、西国・秩父・坂東順拝記念碑です。
(2024.12)
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