八面に大日如来と六地蔵が浮き彫りされた珍しい石塔
宝珠山地蔵院 錫杖寺 埼玉県川口市本町2-4-37
JR京浜東北線・川口駅の西方1km弱、埼玉高速鉄道・川口元郷駅の南西500mのところにある真言宗の寺院。
山門を入って正面、本堂の手前右側に地蔵堂があります。
その地蔵堂の植え込みの中に有蓋八面六地蔵塔があります。
宝珠、笠、塔身、中台、竿、基盤まで高さが2m以上もある大きな石塔です。
天地60cmある塔身の部分の2面には金剛界・胎蔵界の大日如来像が浮き彫りに、他の6面には6体の地蔵像が浮き彫りにされています。
像容は正面に金剛界大日如来坐像、左に錫杖に与願印、宝珠に施無畏印、錫杖に受け手の地蔵立像、正面から右に幢幡に施無畏印、幢幡に与願印、宝珠に施無畏印の地蔵立像、そして裏面には胎蔵界大日如来坐像が浮き彫りされています。
大日如来像には浮き彫りの円光背が、地蔵像には陰刻の円光背が認められます。
宝珠、笠の部分とその他の部分では石材の色が異なっています。竿の部分には「昭和52年」の銘がありました。(2024.12)
写真上の左端は正面の金剛界大日如来坐像、写真下の左端は裏面の胎蔵界大日如来坐像。
智拳印(金剛界)と法界定印(胎蔵界)で印を結ぶ手の位置が異なっています。
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