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主尊とともに柔和な表情で

鳳凰山  玉林寺  あきる野市五日市926

JR五日市線・武蔵五日市駅の西南1200mほどのところにある臨済宗のお寺です。
最寄りは檜原街道、五日市高校前バス停です。信号を南に下る細道を下りて右に迂回すると玉林寺です。
参道の正面の門は両脇に狐の像が鎮座します。右の山門の左右には大きな阿吽の石造の仁王像が睨みを利かせています。
山門右手前の外塀の一部にに六地蔵が納まっています。
山門内は参道左に福禄寿のお堂、鐘楼、広い石庭、その奥に閻魔堂があり、右側に事務所、本堂が並びます。
敷地の北側から西まで伽藍を取り囲むように広い墓地が展開します。
六地蔵は主尊地蔵を中央に、左右に3体ずつ並んでいます。
像容と地蔵名は数珠(地持地蔵)、宝珠に錫杖(鶏兜地蔵)、幢幡(宝印地蔵)、主尊=宝珠に錫杖(南無能化地蔵尊)、合掌(宝陵地蔵)、宝珠に施無畏印(陀羅尼地蔵)、柄香炉(法性地蔵)です。
主尊の台石の側面に「願此以功徳/普?於一切/???衆生/皆共成仏也/明治十六年癸未(1883)/三月????」の銘がありました。
六地蔵の台石側面には「世話人」や「願主」の名前が刻まれていました。
像高は主尊が68cm、六地蔵が60cmです。
三日月眉の柔和な表情の六地蔵です。耳たぶ下が飛び出すように造られ、持物を持つ手は肉厚です。 幢幡の紐と飾りが長く法衣の袖下まできています。
(2020.02)

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