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珍しい名前を持つ六地蔵

金龍山  玉泉寺 あきる野市五日市1188

JR五日市線・武蔵五日市駅の南西1500mほどのところにある臨済宗のお寺です。
秋川街道(檜原街道)の五日市仲町郵便局手前からの道を、東に南に、急坂を降ったりしてたどり着きました。寺の西は秋川が流れ、大きな堰が見えます。
通りにコンクリートの重しをつけた鉄棒に「玉泉寺 入口→」と書かれた案内板が掛けられています。
境内は低い石垣で仕切られています。赤い板葺屋根の本堂と小さな前庭があるだけです。
本堂の左を抜けて裏が墓地になっています。
六地蔵は前庭の左端、墓地への道の対面にある雨屋の中です。側に坐姿地蔵像や庚申塔などが並んでいます。
六地蔵は像高48cmの小さめの地蔵です。「明治十五年」建造のようです。
像容と地蔵名は左から数珠(地持地蔵)、宝珠に錫杖(鶏兜地蔵)、合掌(宝陵地蔵)、幢幡(宝印地蔵)、両手宝珠(総持地蔵)、両手香炉(法性地蔵)ですが、「総持」地蔵の名前は初めてです。禅宗系の六地蔵なので、通常は「宝珠に施無畏印(陀羅尼地蔵)」となるのですが。
丸彫の地蔵像は首の部分が折れて修復されることが多いのですが、この六地蔵もほとんど首部分が修復されています。
上の写真は左から両手で宝珠、両手で香炉、幢幡持ちの地蔵です。写真右は台石に刻まれた「総持」地蔵名。
側にあった庚申塔の一つは、かなり古く風化の激しい65cmの小さな有蓋角柱型で、塔身には三猿(らしきもの)だけが浮き彫りされていました。
帰りは長い急坂を登ることになります。 (2020.11)

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