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頭部破損が痛々しい六地蔵

引田山金蓮院  眞照寺 あきる野市引田354

JR五日市線・武蔵引田駅の南西1500mほどのところにある真言宗のお寺です。
五日市街道を越えて、一ノ谷通りと出雲・熊野通りが交差する地点の南西坂下に墓地が広がっています。
一ノ谷通りを下り切って右折すると参道があります。山道入り口に角柱浮彫地蔵と庚申塔が建っています。どちらもかなり傷んでいますが地蔵像は昭和十二年建造のようです。
参道左に鐘楼、山門正面に本堂、その奥に薬師堂があります。墓地は境内右手から薬師堂裏を通って境内左奥までかなりの広さがあります。
六地蔵は山道右に子育地蔵の祭壇に並ぶ雨屋の中に祀られています。
像高は48cmと小柄ですが、大きめの蓮台に載っています。台石には戒名や施主名、紀年銘が刻まれています。中の二つに「文化八(1811)年」「文化十四年」の元号が見えました。
頭部にはかなりの損傷と修復の痕が見られます。頭部が欠落してしまった地蔵もありますが、 原型を保っていると思われる地蔵の写真を載せました(写真上)。 像容は左から幢幡、柄香炉、宝蓋、宝珠に錫杖、数珠、合掌です。 (2020.11)

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