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円光背の丸彫六地蔵立像の完全な一組?

金剛山 源正寺 調布市下石原1-36-1

京王線・西調布駅の東、500歩くらいの近さです。京王線と北側を平行に走る都道119号線に面している臨済宗のお寺です。
都道から山門に向かう参道の右手には大きな石を積み重ねた立派な塀と大きな鉄製引扉があり、都道脇に次号を刻んだ石柱が建っています。
訪問した時はちょうど大改装中で、全域が更地のような状態でした。多分、鉄扉の右には源正寺会館、その奥に本堂が建設される予定のようです。
というわけで山門内には入れませんでした。
六地蔵は寺号を刻した石柱の横、都道に沿った雨屋の中に安置されていました。
円光背の一部欠損の地蔵も見受けられますが、石造丸彫りの地蔵立像で円光背の六地蔵はそれほど多くはありません。蓮台は地蔵と同質の石材ですし、石柱台も揃っていて、完全な一組の六地蔵と思われます。
台石には正面に地蔵名が、側面には人名や建造目的、建造年?などが刻まれています。
「三界萬霊 先祖代々」「安政二(1856)」「石坂藤右衛門 小島八郎右衛門」などなど。
左端の合掌の地蔵名は読み取れませんが、その他の像容と地蔵名は宝蓋=金剛寶地蔵、数珠に施無畏印=放光王地蔵、宝珠に錫杖=金剛悲地蔵、柄香炉=預天賀地蔵、幢幡=金剛幢地蔵です。
彫りのしっかりした、美しいお顔の六地蔵さんに出会って、気持ちがホッとします。 (2018.11)

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