一週間後にやっと見つけた50cmの有蓋六地蔵塔
浮岳山昌楽院 深大寺 調布市深大寺元町5-15-1
京王線・調布駅とJR中央線・三鷹駅の間にあります。調布駅からバス10分、三鷹駅からバス25分くらいかかります。深大寺蕎麦で有名な天台宗のお寺です。
境内は山門、鐘楼、本堂、客殿、釈迦堂、元三大師堂、開山堂などの伽藍を揃えた広大な敷地です。
本堂横の地蔵山に六地蔵、山裾にキリシタン灯篭、石塔群内に有蓋六地蔵塔があるとの古い資料を頼りにやってきたのですが、山門の前に立った時に諦めの気持ちが強くなりました。
境内は山寺の様相で、各伽藍に通じるそれぞれの参道は両側が樹木や小山に挟まれていて、とても一望で境内が見渡せる状態ではありません。
探すなら丸1日かかりそうです。
諦めて近くにある<地蔵の里>を目指しました。坂道を登って最北の伽藍・開山堂に出て、ほとんど人通りのない植物園との境界の小道を西へ。
途中で出会いました。墓地です。小道に沿って東西に展開しています。深大寺の墓地はほとんど頭になかったのですが。<三昧所共同墓地>というのだそうです。
墓地中央のお堂の奥に主尊の坐姿地蔵尊、その両手前に三体ずつの六地蔵が祀られていました。
六地蔵の像容は左側左から幢幡、宝蓋、数珠で右側奥から宝珠に錫杖、柄香炉、合掌となっていて、台石の銘によれば「元文五(1740)年」建造のようです。像高は70cmです。
見つけました。一週間後の再訪で。有蓋六地蔵塔です。
本堂左奥の大師堂の前庭の右端の植込みの最前列、一枚板の敷石に馬頭観音、千手観音、元三大師の石仏とともに祀られていました。どれも古い、50cmばかりの小さなものなので、ほとんど人目に止まりません。
有蓋六地蔵塔は笠、竿、台(蓮台)から成っていて高さが50cm、竿の部分は22cmです。像容は手の部分が欠損していて持物の判らないものがあります。正面から宝珠に錫杖、右=合掌、右奥=鐃(どら)?、裏=?、左奥=?、左=梵篋?です。
馬頭観音塔は文字だけでなく馬の像の浮き彫りがあり、元三大師塔は奇妙な人形が浮き彫りされています。
それにしても、有蓋六地蔵塔、よく見つけられたと思います。
(2018.11)
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