本堂前と墓地入り口に二組の六地蔵が
神護山浄牧院 東久留米市大門町1-3-4
西武池袋線・東久留米駅の北東500mのところにある曹洞宗のお寺です。都道125号線に面しています。
から風屋根の山門を入ると右手に小さな子育て地蔵の堂宇があり、その右の石畳の道に沿って十二支地蔵尊が雨屋の中に祀られています。
山門正面に二層の総門があり、その奥が本堂です。本堂右手に寺務所、左手に観音堂となっており、本堂左奥が墓地です。
事務所のさらに右手に大空会館があります。境内はかなりの広さです。
六地蔵は総門を入った左手、本堂前の板柵囲いの雨屋の中にあります。
像高100cm、蓮台込みで120cmのやや大ぶりの六地蔵です。もともと彫りは浅めのようですが、風化為に法衣の襞が消えそうになっています。また顔の表情が分かりにくくなっています。
雨屋の中に六道と地蔵名を書いた板が貼られています。像容と地蔵名は左から両手で香炉(天道・大堅固地蔵)、数珠(人道・大清浄地蔵)、合掌(修羅・清浄無垢地蔵)、宝蓋(畜生・大光明地蔵)、幢幡(餓鬼・大徳清浄地蔵)、宝珠に錫杖(地獄・大定智悲地蔵)です。
もう一組の六地蔵が墓地柵内の入り口際にありました。こちらは像高68cm、蓮台込みで80cmのやや小さめの円光背もちの六地蔵です。
像容は左から柄香炉、数珠、合掌、幢幡、宝珠に施無畏印、宝珠に錫杖です。しっかりした大人の表情の顔立ちで、全体に古色を帯びた作りになっています。
一応、部外者立入禁止区域になっていますので、詳しく調べることができませんでしたが、「六道能化地蔵尊」と刻まれた立派な台石などから判断して、それほど古いものではないようです。
(2019.01)
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