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鉄柵に中で白塗りの六地蔵が墓地を守ります

旧延命寺跡民間信仰石造物群 東久留米市八幡町2-11

西武池袋線・東久留米駅の西2000mのところにある旧延命寺跡の墓地です。都道234号が小金井街道と交差する前沢宿交差点の西、都道234号が90度左折するところにあります。
都道から見て左に稲荷神社があり、右手に墓地が広がっています。正面に水屋があるだけです。
入口道路側、稲荷神社を背に六地蔵、墓地を背にして文化財指定の石造物群が、どちらも鉄柵にガードされて安置されています。
六地蔵はかなり風化が進んでおり、六体ともに剥落、欠損が目につきます。頭部は顔面に修復跡があり白塗りのように見えます。
像容も左から不明、数珠?、不明、幢幡、合掌、宝珠に錫杖とはっきりしません。手が欠損しないで残っているのは幢幡を持つ両手と錫杖の右手だけです。
像高は54cm、蓮台込みで65cmと小さな地蔵さまです。石柱台の正面に「當村講中 施主中宿 小寺???」「當村講中 童界?? 有縁無縁」、側面に「宝暦十(1760)年十一月」と刻まれたものがありました。
文化財指定の石造物群は右から地蔵菩薩立像=寛政七(1795)年、地蔵菩薩立像=年代未詳(十八世紀)、庚申塔=年代未詳、法印権大僧都亮孝墓塔=天保九(1838)年、舟形地蔵菩薩=年代未詳で、旧延命寺にあったもののようです。
また旧延命寺には徳川尾張家の鷹狩りの際の宿泊所があったらしく、前沢御殿と呼ばれていたそうです。
現在、墓地は近くの米津寺が管理しているようです。 (2019.01)

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