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弘法大師坐像の板碑と背中合わせに

寶塔山吉祥院 多聞寺 東久留米市本町4-13-16

西武池袋線・東久留米駅の南西800mのところにある真言宗のお寺です。南には落合川が流れ緑の水辺が続いています。
参道の左右は駐車場になっており、右駐車場の右には宝塔会館が、参道正面に東久留米市指定文化財の立派な山門が待ち構えています。
境内中央に本堂、右に庫裏、左手前に薬師堂があります。本堂左、薬師堂の奥が墓地となっており、かなりの広さがあります。
薬師堂と本堂の間、墓地入口に、弘法大師坐像を薄く浮き彫りにした大きな板碑と背中合わせに六地蔵が建っています。
六地蔵は地蔵名を刻んだ石柱台に框、反花のある蓮台の上に乗せられていますので、やや見上げる形になります。像高は75cm、石柱台込みの高さは150cmになります。
像容と地蔵名は左から柄香炉(地持地蔵)、数珠(陀羅尼地蔵)、合掌(法性地蔵)、経巻(法印地蔵)、宝珠に施無畏印(鶏亀地蔵)、宝珠に錫杖(宝性地蔵)となっています。
背筋をピンと伸ばした姿で、正面からはやや細身に見えます。平成十年の建造です。
弘法大師坐像の板碑は「大師千五十回報恩」で明治十四年建造のようです。
真言宗の古刹で山門を始め本堂、薬師堂と伽藍は立派ですが、参道左右の駐車場が雰囲気を壊しているようで残念です。 (2019.01)

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