image image

二人の童女の供養のために

大岱稲荷神社(稲荷山大泉寺) 東村山市恩多町3-33-1

西武新宿線・久米川駅の東1000mにある墓地です。新青梅街道から野火止通りに入り北東に400mのところ。
石柱門の内側は小さなお堂と六地蔵の雨屋、水場、狭い墓地があるだけです。北側は恩多(大岱)稲荷神社の境内と児童公園となっています。
大岱稲荷神社の別当としての大泉寺でしたが、現在は廃寺になっているようです。お堂、墓地は青梅の金剛寺の末とか。
六地蔵は石柱門を入ってすぐ左の雨屋の中です。軒に白い提灯が三つ下がっていました。
石柱台、敷茄子、蓮台に乗った地蔵は像高70cmです。
像容は左から宝蓋、宝珠に錫杖、幢幡、合掌、数珠、柄香炉を持つ姿です。
保存状態はかなり良いようですが、顔の部分は修正を加えられた地蔵が3体あります。
数珠持ち地蔵の台石には「寛延三庚午 (1750)年/幻?童女  霊位/三月?日/
宝暦四甲戌 (1754)年/幻夏童女  霊位/七月九日/  施主當間金兵衛/内女」
他の地蔵の台石には「施主大岱村/惣女中」の銘があり、二人の童女の供養のために 両親?と村中の女性が協力してこの六地蔵を造立したということでしょうか。
当地域には「當間」姓が多いようで、墓地内には幾つもの當間家のお墓がありました。 (2020.10)

六地蔵巡りに戻る