坂下地蔵堂 日野市日野本町3丁目5−1
JR中央線・日野駅の南150mほどのところにある地蔵堂。お堂の横は中央線の線路です。
日野市教育委員会の説明では地蔵堂の中には「正徳三(1713)年」鋳造の地蔵菩薩坐像(坂下地蔵)が祀られており、地元自治会が供養しているようです。
地蔵堂の入口左には古い水鉢があり、前庭右には併設の横町自治会館を背にして、二体の大きな石地蔵と六地蔵がならんでいます。
敷地の道路側は石垣と鉄柵で囲われています。高さが六地蔵とほぼ同じなので撮影に困ります。
大きな地蔵は二体とも台石を含めると2mを超す高さがあります。左が宝珠に錫杖、右が与願印に施無畏印の姿です。
六地蔵は頭部が修復されていますが、像高は約80cmです。像容は左から宝珠に錫杖、数珠、幢幡、宝蓋、柄香炉、合掌の姿です。
六地蔵からは何の手がかりも掴めませんが、大地蔵左の台石には「(享保)五(1720)・・十月吉祥・(諸)願 ・・廻国六十六部 成記 ・誉・成」、大地蔵右の台石には「善光寺 四十八度供養佛 ・・・覺誉善正大徳 ・(文)二丁巳年 十一月吉日」の銘がありました。「・(文)二丁巳年」は「元文二丁巳(1737)年 」のようです。
また、水鉢の正面には「武州日野坂下 奉納地蔵尊前 正徳五乙未歳 施主願・・・・・」とありました。
水鉢は本尊の地蔵菩薩坐像に関係ありそうですが、大小十体の石地蔵は時代は近いようですが、本尊とは直接には関係なさそうです。
(2020.03)
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