三叉路の辻に祀られた小柄な六地蔵
六地蔵堂 府中市是政1丁目15−7
西武多摩川線・是政駅の北800mの所にある六地蔵堂。新小金井街道が中央自動車道と交差する北西角の一角です。
三叉路のコーナーに板葺き屋根、格子壁のお堂の中に六地蔵が収まっています。
お堂の斜め前に「六地蔵由来碑」が建っていますが、銘文がはっきりしません。どうも子供の供養のために造立されたもののようです。
像高53cmの小さめの地蔵立像です。宝珠に施無畏印の地蔵だけは新しいもののようで石質が異なっています。
5体は剥落と風化がかなり目立ちます。剥落は像の表面に何かが塗ってあったかのような剥がれ方をしています。
像容は左から幢幡(または宝蓋)、幢幡(または宝蓋)、宝珠に錫杖、宝珠に施無畏印、施無畏印に数珠、合掌となっています。数珠持ち地蔵は両手で持つのが普通ですが、ここでは左手が施無畏印を結んでいます。
合掌と数珠持ち地蔵の台石の側面に紀年銘と施主銘が刻まれていましたが、年号などが読めませんでした。
お堂と由来碑は保存会によって「平成」に入って建てられたものです。
(2020.10)
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