立派な蓮台に載せられた円光背地蔵
大慈山 千手院 福生市熊川20
臨済宗のお寺。
JR線、西武新宿線拝島駅の西方1200mにあります。都道7号(睦橋通り)の睦橋東信号の一つ手前を南に入ります。
山門右手前に寺号を刻んだ石柱が立ちます。境内正面が本堂、右に庫裏。左に鐘楼があります。
鐘楼の左から本堂の裏手までが墓地です。
本堂裏手(西側)は墓地を隔てて多摩川緑地福生南公園があり、多摩川が流れています。
六地蔵は鐘楼の手前、墓地入り口に水屋と対面する雨屋の中に祀られています。
像高60cmの円光背を持つ丸彫地蔵立像です。
円柱台石に反花、厚い敷茄子、蓮弁のある蓮台に載っています。
かなり風化が進み、剥落は頭部と蓮弁部分に目立ちます。
像容は左から宝珠に錫杖、幢幡、数珠、柄香炉、宝蓋、合掌となっています。
持物を確認するため前垂れを上げると、虫や小動物の隠れ場所になっていました。柄香炉持ち地蔵の両手の間にはイモリが隠れていました。
円柱台石には銘が刻まれています。「熊川講中」「發(言)/〇〇〇〇 世話人/〇〇〇〇」「維時文化丙子年」などが見えます。
文化13年 (1816)、地元熊川の人達による造立であることが分かります。
爽やかな好天に恵まれた六地蔵参りでした。
(2020.10)
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