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新しい丸彫六地蔵と古い有蓋六面柱六地蔵塔

長沢薬師堂 福生市福生1081

臨済宗のお堂。近くの長徳寺の附属仏堂となっています。 JR青梅線・福生駅の北西500m、西口を出て西に行き新奥多摩街道を北に。福生消防署北交差点の南西門が福生神明社です。神明社の西参道の隣に並んで薬師堂が建っています。
お堂の右から奥が墓地になっています。前の通りに面して石垣台座の上に地蔵蔵、石塔、六地蔵などが祀られています。
墓地への道を挟んで長澤福徳延命地蔵堂が建っており、2体の坐姿地蔵と六面六地蔵塔が安置されています。 石垣台座の上の地蔵蔵は像高63cmで、昭和56年に長徳寺住職の発願で建造されたようです。
赤い毛糸の帽子に長めの柄入りの薄い生地の着物を着せてもらっています。
像容と台石地蔵名は左から柄香炉(法性)、宝珠に施無畏印(陀羅尼)、合掌(宝陵)、数珠(宝印)、宝珠に錫杖(鶏兜)、幢幡(地持)です。
延命地蔵堂の中には古い有蓋六面柱六地蔵塔があります。狭いお堂の中で柵内には入れませんので正面からしか見えません。
高さ110cm、幅40cm、像高28cmです。
風化が進んでいて像容は定かではありませんが、宝珠に錫杖、合掌、柄香炉持ちを想像させる姿が認められます。
坐姿の地蔵像は綿入れの着物をまとっていますが、右手は幼児を抱いていますので水子地蔵です。 左手は合掌の姿です。こちらの方が年代的に古いので<長澤延命地蔵>だと思われます。
予想していなかった有蓋六面柱六地蔵塔を堂内に発見したのには驚きでした。
八角形御堂は平成14年に再建されたそうです。 (2020.10)

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