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近くの寺と同じ石工の六地蔵?

国宝山 医王寺  稲城市大丸1417

JR南武線・南多摩駅のすぐ近くです。川崎街道と白山通りの交差点の一角を占めています。天台宗のお寺です。
川崎街道沿に境内への坂道があります。登り切った丘の上が境内で、右手(北側)に本堂、国宝殿が並んで建っています。
墓地は国宝殿の右に段々畑のように白山通りまで下って作られています。
主尊をいただいた六地蔵は墓地を背にした雨屋の中に安置されています。
建造は昭和五十七年と新しく、黒の斑点模様の強い石材で彫られた丸彫り立像です。中央の主尊は本体90cm、六地蔵は65cmの像高です。
石柱台には地蔵名と六道名が刻まれています。像容とともに記すと、左から幢幡=法印地蔵(天上)、宝珠に錫杖=鶏亀地蔵(人間)、宝珠に施無畏印=陀羅尼地蔵(修羅)、宝珠に錫杖=延命地蔵(本佛)、柄香炉=法性地蔵(畜生)、合掌=宝性地蔵(餓鬼)、数珠=地持地蔵(地獄)となります。
光線の具合と石材の質から、特に顔の表情がつかみづらかったです。手の指の短いところなど近くの円照寺の六地蔵と同じ石工の手によるものかもしれません。
六地蔵の左横に二つの石仏が並んでいます。一つは左手に赤子を抱き、右手に錫杖を持つ地蔵坐像で、石柱台に「嘉永五(1852)年 深心童子」の銘があり、もう一つは左手に宝珠、右手は欠落の地蔵坐像です。石柱台に「竪者全榮塔 文政五(1822)年〇〇寂」の銘がありました。
二つの地蔵像の背後に多くの石塔、石版に混じって正徳六(1716)年銘の青面金剛像庚申塔があるのですが、うまく撮影できませんでした。
本堂正面階段の左右には鋳造の十二神将像があったり、巨大な鋳造の不動明王像や観音石像があったりと、境内には多くの仏像が祀られています。
また、立派なペットの火葬施設とペット墓がありました。現代では必須の施設かもしれません。 (2019.05)

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