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蜂のお詣りを待ってから

神王山観音院 妙見寺  稲城市百村1588

京王相模原線・稲毛駅の近く、駅の南西、直線距離にして300mほどです。天台宗のお寺です。
駅前の向陽台・公園通りを横切り、稲城駅前郵便局の横の細道を京王線の線路に沿って西に下り、四差路を直進、左カーブで線路をくぐると、ダラダラと登り坂になります。参道のようです。山門手前左に妙見宮の鳥居があり石段が続きます。
境内は、山門を入ると左手に鐘楼、右手に本堂があります。正面の森の奥に奥の院があるそうですが、道がわかりませんでした。妙見宮の方から回るのかもしれません。
鐘楼と本堂の間の広い庭には細い石畳の道が森に向かって伸びているだけで、他に何もありません。
六地蔵は鐘楼の手前に、本堂に向かって並んでいます。人気のない境内で昭和五十七年に建造のまだ新しい地蔵立像が、春の日差しを浴びて白く輝いていました。背後には古い石仏がまとめて祀られています。
六地蔵はそれぞれに石柱台、蓮台の上に立っています。像容は左から柄香炉、宝珠に施無畏印、幢幡、数珠、合掌、宝珠に錫杖です。像高は蓮台込みで62cmなので、小さな部類に入ります。
背後の石仏の中に坐姿で円光背を持った地蔵像がありました。全体的にかなり風化していて痛々しい姿ですが、目の前の新六地蔵を見守っていました。
気温20℃の暖かさに一匹の蜂が、六地蔵にお詣りでもするかのように、一体ずつに近寄っては移り、何往復もしていました。
蜂のお詣りが終わるまで、寸法どりを遠慮しました。 (2019.04)

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