損傷激しい地蔵が左右に分かれて三体ずつ
仲永山 東光院 清瀬市中里2-1383
天台宗のお寺です。
所在地は西武池袋線・清瀬駅の北東1600mのところ。駅を出て小金井街道を道なりに柳瀬川通りまでひたすら歩きます。
一つ手前の変形交差点(信号)を左に折れて案内板に従います。
参道に入ると十段ばかりの石段があるだけで、山門らしきものは見当たりません。
境内は正面に本堂、右に寺務所・庫裏。本堂左から裏手にかけて墓地です。
六地蔵は石段を上がった参道左右に、10基ばかりの石塔、石碑とともに安置されています。
参道左に柄香炉、数珠、合掌の三体、右側に宝蓋、幢幡、宝珠に錫杖の三体です。
角柱台に地蔵銘が刻まれていて金剛願、金剛悲、金剛寶、放光王、預天賀で、宝珠に錫杖地蔵の台石には名前がありませんでした。
柄香炉地蔵の台石側面に「武州多摩郡中里村/講中五十三人/宝暦五乙亥天十月大吉日」とありましたので1755年の建造でしょうか。
像高は65cmです。合掌地蔵は首の修復のためやや背が高くなり、宝蓋地蔵は頭部損傷修復で低めになっています。
幢幡地蔵は顔面が欠落しています。錫杖地蔵は左手と錫杖の飾り部分が欠けてしまっています。
石塔、石碑群の中に「六道能化地蔵尊」と刻まれた石碑がありました。側面には「昭和十五年六月建」と。文字だけ、地蔵名なしの石碑は初めてお目にかかりました。
(2020.10)
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