坐姿聖観音を主尊にした六地蔵
伽羅陀山地蔵院 延命寺 小平市天神町3-5-1
真言宗のお寺です。
西武新宿線・小平駅の東南1000m、青梅街道と新小金井街道が交わる天神町一丁目交差点の一角にあります。
境内の東半分、新小金井街道沿いは延命寺会館と駐車場です。青梅街道に面した山門を入ると参道右手に観音堂があり、参道の奥に本堂や庫裏があります。墓地は本堂裏です。
六地蔵は参道右手の植え込みの中に観音堂を背にして祀られています。
両側に大きな地蔵立像、間に聖観音坐像を主尊とした六地蔵が並んでいます。大きな地蔵は像高95cmで左が合掌、右が宝珠に錫杖の姿です。
六地蔵は67cmで、台石には地蔵名が刻んであります。像容と地蔵名は左から柄香炉(伏息)、合掌(?)、数珠(?)、聖観音=蓮華、宝蓋?(無二)、宝珠に錫杖(伏勝)、幢幡?(禅林)ですが、宝蓋と幢幡の区別がつきかねます(写真)。
奉造年ですが大きな地蔵の台石には「干時文化五(1808)辰歳」が見えます。聖観音の台石には不確かですが「嘉永二(1849)」が見えましたので、六地蔵の奉造年と思われます。
墓地への入り口に四国霊場巡拝記念、西国三十三観音霊場巡拝記念などの板碑があり大師像や観音像が陰刻されていました。
残念なのは烏帽子、狩衣姿で三番叟を舞う三猿が彫られた庚申塔を見逃してしまったことです。次の訪問先へと気持ちが焦っていたからでしょうか。
(2019.12)
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