六道辻で安全祈願を
六地蔵塔 小金井市本町1丁目7
JR武蔵小金井駅から小金井街道を南に行き連雀通りと交わる前原坂上交差点のすぐ近くにあります。
ビル陰の細道を入ったところに井戸と水道の蛇口が並んだ水汲み場が見えます。これが「黄金(こがね)の水」で2004年に掘った井戸から湧き出ています。
その右手の雨屋の中に1体の地蔵と六面に地蔵が彫られた石塔が祀られています。
この地点が江戸道や志木街道などが交わる六辻だったために道標と安全祈願のために宝永4(1707)年に建立されました。元々は細い道の反対側にあったそうです。
像容は左から合掌?、両手で宝蓋、両手で幢幡、両手で如意、両手で柄香炉、宝珠と錫杖を持っている姿です。
今回再訪して見ると、以前にはなかった赤い前垂れが掛けられていて、捲りあげないと像容がわからなくなっていました。
塔身には「武州多摩郡小金井村」の文字が読み取れます。石塔の高さは、案内板によれば140cmだそうです。彫られている地蔵は像高45cmです。
もう一体の地蔵菩薩は、台座の銘によれば大正時代に修復されたようです。
地蔵には道行く人が手を合わせ、また「黄金の水」は今でも時々、水を汲みに訪れる人の姿が見られます。
(2016.03)(2018.09)
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