境内の片隅で保護されています
祐照庵(大戸観音堂) 町田市相原町4643
JR横浜線・相原駅の西約3600m、相原駅からのバスで大戸橋が最寄りです。臨済宗お寺。
上階を鐘楼にした山門があります。奥に観音堂と横に集会場のような建物があります。
鐘楼の左に小さなお社がありミニチュアのような拝殿が祀られています。
境内の左端の金網の中で隣の住宅を背にして六地蔵、地蔵庚申塔、馬頭観音石塔が並んでいます。
六地蔵は六体とも頭部がなくなったため新しいものが造られています(写真右上)。
像容は左から合掌、如意、数珠(写真右下)、柄香炉、?、宝珠に錫杖で、像高は70cmくらいでしょうか。
金網で近づけませんが、先人の調査では各地蔵に造立理由と施主名が刻まれているそうで、内五体は同じ施主名のようです。建造年は不明です。
右隣の地蔵庚申塔は角柱に光輪、宝珠に錫杖姿の地蔵立像を浮き彫りしています。足は膝から下を出しています。風化で姿がはっきりしませんので、後ろの木札「野仏(地蔵様)」が無ければ地蔵像には見えづらいです。
乗っている蓮台?の下には三猿が彫られていますので庚申塔とわかりました。銘には「寛文十(1670)年十月吉日 奉行誦庚申供養」とあるそうです。
一番右の船形光背の馬頭観世音立像には「奉造立馬頭観世音 遍馬諸難消除祈所 庵主法界」「宝暦二壬(1752)天九月吉日 武州相原村同行五十人 願主**」と銘があり、町田市で一番古い馬頭観音なのだそうです。
狭い境内にイチョウの巨木が聳えていました。
(2020.02)
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