三石六地蔵が一組と二石四地蔵?
龍谷山成就院 東雲寺 町田市成瀬4-14-1
JRおよび小田急町田駅の東約3kmのところにある曹洞宗のお寺。
成瀬街道・東雲寺入口交差点の東一角で、最寄りバス停は「奈良谷戸入口」です。
成瀬杉山神社の北に参道口があります。石版を敷いた石畳が続いて石柱門の石段に至ります。
石段の右手に三段台石に載った大きな地蔵像があり、その右に10余りの石塔が並んでいます。
その左から2番目、3番目、4番目の石塔に各二体ずつ地蔵像が刻まれています。
二段台石の上の石板は50cm*32cmの小さなもので、台座を入れても80cm足らずの大きさです。
白い前垂れをしてもらっていますので、直には見えませんが像容は左:宝珠に錫杖、合掌、中:数珠、幢幡、右:両手で宝珠、香炉の六地蔵です。
三石の六地蔵は比較的珍しいのですが、ここにはもう日と組みあったようで、一番左と右端の石塔が三石六地蔵のうちの二石と思われます。
左のものは上部の3分の1ほどが欠損していますのではっきりしませんが、刻まれている地蔵は幢幡(?)、数珠持ちの姿のようです。
右端のものは花柄の赤い前垂れに宝珠に錫杖、宝蓋(?)持ちの地蔵が隠れています。こちらも上4分の1が欠損しています。
あとの一石は見つかりませんでしたが、白前垂れの六地蔵よりひとまわり小さな人組があったと思われます。欠けているのは合掌、香炉か宝珠持ちを刻んだ一石でしょう。
二組揃っていて欲しかったです。
石段を登って石柱門を入ると本堂で、境内右側は庫裏などの建物と駐車場、左一帯は墓地が広がっています。
参道を始め、墓地を含め境内を取り囲むように桜の木がびっしり植えられていて、季節になれば満開の桜が極楽を演出するように咲き誇る様が想像されます。
1時間に1本のバス便なので、隣の神社の石段でバス待ちをさせてもらいました。
(2021.11)
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