持物の組合せが珍しい六地蔵
慈雲山 観音寺 三鷹市北野4-7-8
京王線・仙川駅の北1kmほどの所にある曹洞宗のお寺。最寄りのバス停は仙川駅発緑ヶ丘循環バスの緑ヶ丘小学校正門前です。
山門横に尼僧専門道場の大きな石柱が立っています。山門内は前方左に本堂、右に客殿?、その右、道路沿いに庫裏があります。庭には子育、子安、くすりの三地蔵像や大きな如来像、観音像、石塔、灯篭などがあちこちに据えられています。手入れされた庭木も多いのですが、なんとなく殺風景に見えてしまいます。
本堂裏から入る境内北側には二つの建物があり、それが尼僧専門道場のようです。こちらは工事中でした。
というわけで六地蔵が見当たりません。境内の東の吉祥寺通りに出る道を行くと、庫裏の勝手口の横に六地蔵と南無大師遍照金剛の石碑が祀られていました。
六地蔵は像高65cm、像容は左から合掌、柄香炉、如意、幢幡、宝蓋、宝珠に錫杖です。柄のあるものを肩に担ぐ持物、如意、幢幡、宝蓋の三つが組み合わさっているのは珍しい六地蔵です。柄は短めに作られています。
一番下の台石には銘が刻まれていますが、はっきりしません。「元禄」「宝永」「正徳」などの元号らしきものが見えます。1700年代初めの頃のことが記されているようです。
本堂前の庭に見当たらないので、工事中の本堂裏、尼僧専門道場の方まで探しましたが見つからず、もと来た道を引き返していたら、六地蔵に出会えていなかったところです。
(2018.10)
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