如意輪観音の御前に控えております
堂山墓地(真福寺境外墓地) 武蔵村山市神明2丁目30
青梅街道・大曲りの交差点(大曲り新道、中砂新道とぶつかる)の北東が小高い丘になっていて、その頂上に墓地があります。
東西から南北に向きを変えた青梅街道の中間点、真福寺参道の街道反対側に何十年も使われなかったみたいな石段を登ったところです。
短い急坂を上った正面に十王堂という小さなお堂があるだけの墓地です。真福寺の境内にも墓地があるのですが、こちらは境外墓地のようです。
墓地入り口の急坂右斜め前にある舟形の如意輪観音石像は、石仏では珍しい一面六臂の姿で、有形民俗文化財に指定されています。像高は154cmと大型です。念仏供養のために慶安五(1652)年に造立されたそうです。
この如意輪観音の対面区画(急坂右横)に大小様々、丸彫り、石版浮彫りと形式も様々な地蔵像が並んでいますが、その右端に56cmの小さな舟形六地蔵が加わっています。
像容は左から宝珠に錫杖、数珠、柄香炉、幢幡、宝蓋、合掌です。
六体それぞれの光背の右に銘が刻まれていますが、その一つに「享保十六(1731)年」の文字が見えました。
せっかく有形民俗文化財に指定されている如意輪観音像ですが、草木が生え放題の中に置き忘れられたようになっていたのは寂しいことでした。
六地蔵一体の涎掛けに蝉の抜け殻がしがみついていました。
(2019.09)
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