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庭石と思って見過ごしてきた一石六地蔵

雲洞山天暁院 月窓寺 武蔵野市吉祥寺本町1-11-26

JR吉祥寺駅北口、サンロード商店街を本町新道に出てすぐ左にある曹洞宗のお寺。細めの二本の石柱が建つ山門は本町新道に面しています。
山門から吉祥殿(寺務所)に至る参道の左右は広い墓地となっています。
吉祥殿(寺務所)の左に本堂、その左に観音堂があります。本堂と対面する形で瓦屋根の2階を持ち1階が白いコンクリートづくりの門があります。こちらはサンロード商店街に面しています。
一石六地蔵は寺務所入り口に入る右側のスロープの右手にあります。その右手にある水桶置場の側から見ると浮き彫りの六地蔵は見えますが、寺務所スロープ側からはただの大きな庭石にしか見えません。墓地からは離れていても、墓参の人だけを迎える六地蔵です。
大きさは石の尻尾の部分をのぞいて左右幅が110cm、天地が70cmです。そこに天地30cmの六地蔵が浮き彫りされています。
像容は左から宝珠に錫杖、宝珠に施無畏印、幢幡、合掌、数珠、柄香炉となっています。
大変肉の浅い浮彫で、しかも風化したような表面なので古いものかと思いましたが、出会った出入りの石材店さんの話では4、5年前の建造で、名のある彫刻家に依頼したのだそうです。
当寺には何度か訪ねているのですが、六地蔵を見つけることができずにいました。今回やっと出会えました。 (2019.05)

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