小石の中から生え育った大柄な六地蔵
慈光山宝樹院 西東京市泉町2-7-25
西武池袋線・ひばりヶ丘駅と西武新宿線・田無駅の間には保谷四軒寺といわれる寺院や路傍に市の文化財に指定された石仏や石塔などがたくさんあります。
ここは保谷四軒寺の一つで真言宗のお寺です。ひばりヶ丘駅から<はなバス>の都道36号線・大門停留所の一筋西にあります。
山門正面に本堂、右手が幼稚園、左手が墓地です。
六地蔵は本堂右手前に幼稚園を背にして、参道脇の雨屋の中で参詣者を待ち、見送ります。
新しく備えられた大きな台石の中はくりぬかれていて、小石が敷き詰められ、その中に地蔵が埋め込むように建てられています。蓮台はありません(小石の中?)。大きな像で像高は105cmあります。
像容は左から宝蓋、幢幡、数珠、両手で宝珠、合掌、宝珠に錫杖となっています。各地蔵には胴の中央にそれぞれに対応した梵字が刻まれています。
正面から日差しを受け、垂れ幕で顔が陰になってしまっています。損傷して修復した頭部が二つありますが、その他の顔は肉付きのいい丸顔で、しっかりとした表情です。
蓮台や個々の台石がないので手がかりがなく、建造年代などはわかりません。全体の素朴な造りや石の風化状態から、かなりの古さを感じさせます。
ウィークデイの午前、秋の日差しを浴びて元気に走り回る園児の声が聞こえています。
(2018.10)
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