踏切脇で騒音に悩みながらも建ち続けています
六角地蔵石幢 西東京市保谷町4-7
西武新宿線・西武柳沢駅北口を出て、富士街道(商店街のよう)を田無方向に500歩ほど歩くと、西武線の踏切がある交差点に出ます。その踏切側に小さな雨屋に守られて六角柱の石幢が建っています。
天地155cmで、説明板によると「六角地蔵石幢 寛政七(1795)年建立。正六角の石柱で、各面上部に六体の地蔵菩薩立像を浮彫にし、その下に銘文を施している。富士街道と深大寺道が交差するところに立ち、道標を兼ねている」とあります。
この地の二人の人が、女性と童子の供養にと建造したものですが、今では子孫繁栄、交通安全、商売繁盛の六角地蔵尊として祀られています。
像高は42cmで、像容は正面が宝珠に錫杖、裏面が合掌です。写真は左から真裏=合掌、左裏=数珠、左=宝蓋、正面=宝珠に錫杖、右=幢幡、右裏=柄香炉となっています。
道標を兼ねた六地蔵とはいえ、背にする踏切の警告音と電車の騒音に悩まされるとは思ってもみなかったでしょう。
この他にも石塔や石柱は、もう少し田無寄りの青梅街道との交差点両側に小堂内の弘法大師標柱と露天の柳沢庚申塔が、富士街道の駅の反対方向にも柳沢庚申講(庚申塔)の小堂があります。特に青梅街道沿いの柳沢庚申塔は宝珠、笠を持ち青面金剛、邪鬼、三猿を浮彫した角柱の立派な石塔です。
(2018.09)
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