観音堂を背に坐姿地蔵と長頭の六地蔵
光明山福生院 如意輪寺 西東京市泉町2-15-7
西武池袋線・ひばりヶ丘駅と西武新宿線・田無駅の間には保谷四軒寺といわれる寺院や路傍に市の文化財に指定された石仏や石塔などがたくさんあります。
ここは保谷四軒寺の一つで真言宗のお寺です。都道36号線の西に面しています。
境内の北半分は墓地。墓地の南に観音堂、庫裏、本堂と続き、広い庭をおいて信徒会館があり、山門近くに鐘楼という伽藍配置です。
六地蔵は観音堂と水場の間の通り、墓地道に観音堂を背にして建っています。
主尊の坐姿地蔵を中央に三体ずつの地蔵立像が左右に並んでいます。坐姿地蔵は大きな円光背に宝珠・錫杖の姿で一回り大きな蓮台と石柱台の上です。
石柱台には正面に「三界萬霊」、両側面に「安永八(1779)巳亥年」「八月吉日 願主」の銘があります。
六地蔵は頭部の欠落したもののほか、ほとんどが修復を受けています。修復の都合でしょうか、左の二体より右の三体の方が長頭になっています。像高は約70cmです。
像容は左から数珠、宝蓋、両手で宝珠、宝珠に錫杖、合掌、幢幡で、胴に比べ西洋人並みの長頭と耳の造りに特徴があります。
訪れた時には、鐘楼から信徒会館に至る広場で「菊花展示会」の会場設営が行われていました。少し時期をずらしていれば、綺麗な菊の花が見られたのですが。
(2018.10)
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