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帽子も涎掛けも着けていない六地蔵

吉祥山 壽徳寺  多摩市桜ケ丘4-26-3


京王線・聖蹟桜ヶ丘駅の南1500mにある曹洞宗のお寺です。
聖蹟桜ヶ丘駅からのバスで総合体育館入口までいき、住宅地を東に入った所です。
道に面して石垣が作られ、石段を登る山門と少し左に車の入れる入り口があります。
境内は正面に本堂、右手に庫裏、左から奥に墓地となっています。
墓地入り口近くには大きな延命地蔵立像、赤子を抱いた観音立像、鋳造の大日如来坐像が祀られています。
この大日如来坐像は太平洋戦争五十回忌追福供養十三仏の一つで、多摩市十三寺院がのそれぞれの一尊を祀っているそうです。
六地蔵は本堂左横に墓地参道を挟んで三界万霊塔と向かい合わせに立ち並んでいます。
六地蔵の石柱台には正面に地蔵名、裏には願主名が刻まれています。
像容と地蔵名は左から数珠(南無地持地蔵菩薩 天上道)、宝珠に錫杖(鶏兜 人間道)、幢幡(宝印 修羅道)、合掌(宝陵 畜生道)、宝珠に施無畏印(陀羅尼 餓鬼道)、柄香炉(法性 地獄道)です。
昭和五十八年の建造で、像高は55cm。
帽子も涎掛けも着けていない六地蔵は、色目は薄緑灰色の法衣の色だけで寂しいような気もしますが、 やや角ばったしっかりした表情で前を見つめています。
二体に一つずつ花が供えられていました。 (2019.10)

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