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三組の六地蔵が一ヶ所でお出迎え

瑠璃光山観蔵院  多摩市東寺方1-3-15


京王線・聖蹟桜ヶ丘駅の南400mにある曹洞宗のお寺です。
駅西口を出て川崎街道・聖蹟桜ヶ丘駅前信号を渡り、さくら通りを南に。大栗川手前です。
山門左の鐘堂の側に大きな水子・子育地蔵立像が足元の沢山の小さなお地蔵様と建つ一角と三組の六地蔵が安置されている一角があります。
六地蔵は最前列が古い一石版六地蔵で、二列目は新しい童(?)六地蔵、三列目に古い丸彫立像の六地蔵です。
一石版六地蔵は幅50cm、高さ40cm、厚さ12cmの石版で、蓮台に立つ立像が浮き彫りされていますが、風化がひどく、右二体は完全に剥落しています。
左四体は辛うじて姿を見ることができます。左端は合掌または数珠持ちの姿、その右は不明、三番目は柄のあるものを握り右肩に掛けている姿、に見えます。四体の右端は宝珠に錫杖の姿で、頭部も残っていて幼顔の地蔵様に見えました。
何処かに銘が見えないかと思いましたが、浮彫り像でもこの有様なので、細かな文字などとても無理な話です。年代不詳です。
二列目の新しい六地蔵は表情と体型(三頭身)から見て童地蔵のようです。
平成十三年に奉造されたもので像高は52cm。
像容と地蔵名は左から数珠(天上)、宝珠に施無畏印(人間)、幢幡(修羅)、柄香炉(畜生)、合掌(餓鬼)、宝珠に錫杖(地獄)となっています。
最後列の丸彫立像は二体は像高70cm、他の四体は頭部修復があったり、欠落したものもありますが像高60cmのようです。
左から宝蓋(?)=70cm、柄香炉、宝珠に錫杖=頭部欠け、数珠、合掌=70cm、宝珠に錫杖=頭部欠けの姿です。
三番目の宝珠に錫杖の地蔵の後ろに幢幡持ちで頭部欠けの地蔵が隠れていました。
どうやら三組の六地蔵から寄せ集めたもののようです。
境内は山門正面に本堂、右手に寺務所、左に鐘堂、さらに左に観蔵院瑠璃光会館が建ち、墓地は本堂と寺務所の裏手にあります。
山門左右に阿吽の仁王石像、庭には七福神石像など多くの石像が安置されています。 (2019.09)

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