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ここにも房状持物を持つ六地蔵が

青木山  東福寺 多摩市落合2-1-15


小田急多摩線、京王相模原線・多摩センター駅の南東600mにある真言宗のお寺です。
多摩中央公園の東南端、白山神社の南麓に位置し、山門は青木葉通りに面しています。境内は奥行きがなく、正面に寺務所、右手に本堂、その右に小区画の墓地、左横の通りを隔てて広い区画の墓地があります。
本堂前には普賢菩薩坐像が祀られ、右手の墓地前には堂宇内水子・子育地蔵立像と六地蔵、宝篋印塔、さらに三体の地蔵が小区画の墓地を背に隣の広い墓地を案内しています。
六地蔵は像高53cmと小さ目で、像容は左から宝蓋、合掌、毛筆?、数珠、両手で香炉、宝珠に錫杖となっています。
以前に立川の禅宗寺二寺で出会った幢幡でもなく、宝蓋でもなく、毛筆のようにも見える房状の持物に、またここでも出会いました。
禅宗に関係ある持物かと思いましたが、ここは真言宗のお寺です。この房状の持物は何でしょうか。謎は深まるばかりです。
立像全体に苔が付き、所々欠損が見えます。頭部は数体に修復の跡が見られます。
台石の一つには「安永六(1777)丁酉天? 十一月吉祥日」、他には「六地蔵建立」との銘がありました。
9月とは言え暑い日が続いています。六地蔵は俯き加減の頭部に深々と頭巾をかぶり、強い日差しを避けているように見えました。 (2019.09)

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