舎人駅前霊園地蔵堂　足立区入谷1-19-16 日暮里・舎人ライナーの舎人駅から尾久橋通りを南に行き、舎人公園手前の交差点を西に二筋歩いたところにある浄土宗のお堂です。入谷２丁目にある源証寺の子院だと言われますが、詳細は分かりません。 石柱門と土塀に囲まれた境内にはお堂と墓地だけがあります。山門からはお堂の裏側にあたるところに水場と六地蔵があります。 新しい墓石が並ぶ墓地にあって古い六地蔵がひときわ目立ちます。かなり風化が激しいので像容がはっきりしませんが、左から施無畏印と与願印、如意または幢幡、宝珠に錫杖、宝珠に錫杖、両手で宝珠、合掌と思われます。 寸法は70cm〜55cmとバラバラですが、傷み具合や苔の付き具合は同じように見えます。 六地蔵の右端には赤い帽子と涎掛けをした半跏思惟の地蔵像が並んでいます。この像は背骨のところに縦に二つの穴が掘られており、背中に何かが取り付けられていたと思われます。 少し離れたところには観音像などとともに大きな船形地蔵立像が建っています。両手を袖で包み込んだ姿の像です。90cmの大きさがあり「寛延３（1750）年」の建造でした。 小さな霊園ですが新しい墓石の中に古い石仏、石碑が所々に安置されているのに驚きました。 （2016.10） 六地蔵巡りに戻る