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羽織をしっかり着込んだ地蔵さん

渕江山 龍慶寺 足立区綾瀬7-10-18

地下鉄千代田線・北綾瀬駅の南西、約1300歩ところにある曹洞宗のお寺です。二棟の綾瀬7丁目アパートの間の通りを抜けると右手に水神宮の鳥居と山門があります。お寺のすぐ西には首都高速6号三郷線が走っています。
山門の右に水神宮、正面本堂までの参道の左右には巨木が立ち、その奥には巨大な岩を光背のように背負った地蔵菩薩坐像と聖観音菩薩坐像が参詣者を出迎えます。地蔵菩薩像、聖観音菩薩像はともに「天保5(1834)年」の造立だそうです。
さらにその奥の左に神明宮のお社、右には水屋があります。墓地は参道の左にあり神明宮のお社の横が入り口です。
神明宮のお社の横に七体の地蔵が墓参者を迎えます。宝珠に錫杖を持った大きな地蔵が一体と六地蔵です。いずれも船形光背を持った浮き彫り立像です。
ちょっと変わって見えるのは、通常は赤い帽子に涎掛けの姿が多いのですが、ここでは白い涎掛けの上から赤い羽織を着ています。浮き彫り像のため光背の後ろから丸ごと羽織らせてあるので、ユーモラスな格好に見えます。
羽織の紐をしっかり結んであるので、緩めて持物を確認できません。像容は左から幢幡か宝蓋?、柄香炉、合掌、宝珠に錫杖、数珠、幢幡か宝蓋?となっています。
像高は75cmです。光背の横に銘が刻まれていますが、はっきりしません。左から二体目の光背に「?暦? ?右ヱ門」の文字が見えました。 (2017.10)

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