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船形と石柱、二組の六地蔵

菩提山龍宝院 西門寺 足立区舎人2-2-14

舎人ライナー・舎人駅の北北東800歩くらいのところにある浄土宗のお寺。竹ノ塚からのバスで西門寺橋から西門寺前信号を北に折れるともう紅い山門がみえます。今はマンションなどが両側に建っていますが、信号からは参道だったと思われます。
山門手前両側で仁王像が出迎えます。境内は奥行きがなく本堂が迫ります。右に庫裏などの建物、左に墓地という配置です。
本堂左前に大きな萬霊塔が建っていて、本堂との間が墓地入口です。ちょうどその入口に六地蔵が祀られています。
船形の浮彫立像で、像高は83cm、像容は左から宝蓋、数珠、合掌、如意、柄香炉、宝珠に錫杖となっています。
光背の右には「二世安楽」の文字が、左には「宝永八(1711)年 同行六十八人」の文字が見えます。
また萬霊塔の裏、外垣根との間の狭い空間に高さ40cmの石柱に浮彫されたもう一組の六地蔵がありました。
こちらもかなり古いもののように思われます。円光背を持っていて、像容は左から合掌、柄香炉、宝珠に錫杖、数珠、宝珠に施無畏印、右端の地蔵(写真右下)は幢幡に与願印という珍しい姿でした。
小さいけれどしっかりした彫りのお地蔵さんで、殆ど人の目につかないこんな場所に祀られているのは気の毒な気がします。
資料によると、歴史もあり、庚申塔や石仏、板碑などの古い石造物がたくさん保存されているとかで、もう少し大きなお寺と思っていましたが、意外や狭い境内に驚きました。 (2017.12)

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