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<一揃いの六地蔵>にやや疑問もありますが

宝珠山普門院 薬師寺 足立区綾瀬1-14-20

真言宗のお寺です。首都高速6号三郷線に沿う綾瀬川を挟んで小菅の東京拘置所があります。JR常磐線・綾瀬駅の南。少し頑張れば歩けるところにあります。
山門手前の右側に「三尸説(さんしせつ)」の文言を刻んだ珍しい種子庚申塔が建っています。
山門を入ると正面に本堂、その左が薬師堂。右手には庫裏と内庭となっています。
薬師堂の裏手から本堂左に墓地が広がっています。墓地の入り口に雨屋に納められた六地蔵、その先に無縁塔が祀られています。
六地蔵は舟形光背を持った像です。その右手に丸彫りの地蔵と舟形の地蔵も一緒に祀られています。
像容は左から合掌、宝珠と錫杖、柄香炉、幢幡、如意、宝蓋の姿で、像高は60cmの小さな地蔵です。六地蔵右端・宝蓋の地蔵の蓮台の部分に「為道?」、その他の地蔵の蓮台には「同行四十人」の文字が読み取れます。
蓮台下の台石には飾りのないもの、蓮台のような飾りのあるものの二種類あり、舟形自体にも六体に異なる部分もあったりで、<一揃いの六地蔵>にやや疑問があります。
右の2体は丸彫り地蔵が合掌、舟形地蔵が宝珠と錫杖の姿です。舟形光背には「寛文5(1665)年」の文字が読み取れます。 (2016.05)

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