遠慮して?少し離れた7体目
金亀山寶蔵院 地正寺 荒川区西尾久3-16-19
都電荒川線(南)と隅田川(北)に縦に交わる二本の道路・みずき通り(西)と尾久橋通り(東)に囲まれた地域に四つのお寺があります。その北西の角にある真言宗のお寺。
山門を入ると正面に、みずき通りに面した駐車場に出る西門が見えます。右手は手前から庫裏と本堂が並び左側が墓地となっています。
本堂よりの境内は石段3段分高くなっていて、その石段わきに大きな水子地蔵立像が祀られています。
境内、墓地を見渡しても六地蔵はなさそうなので、そのまま西門を通り抜けようとしたら、門の手前の焼却炉前に、たくさんの蘇東坡の林に隠れるように小さなお地蔵さんが並んでいました。
真ん中に丸彫り円光背の地蔵を挟んで石板浮き彫りの地蔵が左右に3体ずつ、左端に少し離れて1体が祀られていました。
8体それぞれ願主は異なっていますが、そのうち丸彫り地蔵が昭和55年、石板地蔵6体が昭和55年から60年に建造されたものです。少し離れて祀られている左端の1体が62年の建造です。先の6体が一揃えに祀られていたので、遠慮して少し離されたのかもしれません。
像容はすべて右手に錫杖、左手に宝珠を持つ姿です。丸彫りは80cm、石板は53cmの大きさです。すべて同じ石工の手になるものと思われます。
(2016.02)
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