やや角ばった無骨な感じの造り
祝峯山 長泉寺 文京区本郷5-6-1
曹洞宗のお寺。春日通りの北、本郷通り、白山通りのほぼ中間、菊坂道と梨木坂道がぶつかる辺りにあります。
石柱門が道から少し退いたところにあり、参道がビルに挟まれていますので、うっかりすると見過ごしてしまいそうです。
なだらかな登りの石段の参道を進むと「獅子吼峰」の額がかかった山門があります。右手の木戸をくぐると正面に本堂、その前に朱塗りの扉を持った小さなお堂、右手に庫裏があります。
墓地は本堂左から裏に続いているようです。その墓地入口に六地蔵が建てらてています。
大きな台石の上に地蔵個々の台石をもち、どの台石にも奉納有志や個人願主の名前が刻まれています。大きな台石の正面プレートには「昭和四十九年」建立とありますが、墓地側の台石裏には「平成二十五年」との銘もありました。
地蔵個々の台石には願主の名前だけなので、地蔵の造年は定かではありません。
右手に建てられた石碑の地蔵名と像容は左から宝珠と施無畏印(予天賀地蔵=天人界)、宝珠と錫杖(放光王地蔵=人間界)、柄香炉(金剛幢地蔵=修羅道)、合掌(金剛悲地蔵=畜生道)、数珠(金剛宝地蔵=餓鬼道)、幢幡(金剛願地蔵=地獄道)となっています。
全体的にやや角ばった無骨な感じの造りで、持物やそれを持つ手の細工にその特徴がよくでています。像高は93cmです。
(2017.09)
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