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供養塔の多くの観音や地蔵と一緒に

金剛山 円通寺 文京区本駒込2-19-8

東京メトロ南北線・東大前駅から本駒込駅にかけての本郷通りの両側には多くの寺院が集まっています。明暦の大火(1657)後、当地へ移転してきたそうです。そのうちの一つで本駒込駅の北600mにある臨済宗のお寺です。
本駒込駅と六義園の中間あたり、本郷通りの西側に位置します。
お寺とビルの間の山道を入ると石柱門があり、正面に墓地、右手に本堂と庫裏があります。
墓地入口、水場の手前に大きな供養塔が建っています。基壇の上に不揃い六地蔵、その背後に三体の船形地蔵、その奥に船形地蔵や船形観音を何段にも積み重ねた石塔が、頂上に円光背地蔵坐像を戴いて建っています。
六地蔵は一体の船形地蔵を除いて像高約50cmです。像容は左から幢幡、宝珠に錫杖、(船形)、宝珠に錫杖、合掌、宝珠に錫杖となっています。
左端の幢幡と右の合掌と宝珠に錫杖は一組の地蔵ですが、船形の両脇の宝珠に錫杖はそれぞれも異なりますが、他の三体とも異なります。船形地蔵も含め寄せ集めの六地蔵です。
石塔に貼り付けられた船形地蔵の中に、赤茶けた石質のものが目につきました。光背には「早逝 ○○童女」「延宝??」の銘が刻まれていました。
幼顔ながら、しっかりと両手を合わせた姿からは、願主の気持ちがひしひしと伝わってきます。 (2019.10)

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