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古い<縛られ地蔵>を主尊にした新しい六地蔵

青龍山 林泉寺 文京区小日向4-7-2

曹洞宗のお寺。地下鉄丸ノ内線・茗荷谷駅の近くに3ヶ寺がありますが、そのうちの一番近くにおあるお寺です。
茗荷坂を下って拓殖大学正門への道との分岐点にありますが、道の左は高いコンクリート壁になっていて、狭い石段が入口になります。
石段を登った踊り場の正面に墓地、左に折れた石段の上にコンクリート作りの寺務所・本堂があります。本堂右も墓地です。
本堂の左手前に小さな庭?の二つの雨屋の中に<縛られ地蔵尊>が祀られています。
一つは新しく奉造されたものです。船形光背の立像が縄でぐるぐる巻きに縛られています。
もう一つの雨屋には黒ずんだ同じく船形光背の立像ですが、こちらは縄で3箇所だけ縄で縛ってあります。400年前の初代の<縛られ地蔵尊>です。
六地蔵はこの<縛られ地蔵尊>を主尊としたように、左右に3体ずつ並べられています。新しく建造されたものです。
像容は左から合掌、柄香炉、経巻、(主尊)、数珠、宝珠に施無畏印、宝珠に錫杖です。
像高は六地蔵が47cmで、主尊は95cmです。
本堂左に極細い通路があり三箇所目の墓地に続いています。都心の寺院で狭い境内を工夫した配置になっています。 (2022.03)

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