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丸彫立像の足元に小さな六面塔六地蔵

白華山 養源寺 文京区千駄木5-38-3

東京メトロ南北線・東大前駅から本駒込駅にかけての本郷通りの両側には多くの寺院が集まっています。明暦の大火(1657)後、当地へ移転してきたそうです。そのうちの一つで本駒込駅の北東300mところにある臨済宗のお寺です。
本駒込駅から都道458を北に、右手の寺院区画を過ぎた信号を右に入ります。
山門の正面に本堂、その左を回ると本堂裏から左に墓地が広がっています。
六地蔵は本堂横を過ぎた墓地入口に並んでいます。二段の基壇と高さのある蓮台の上に乗る立像です。
蓮台は23cm、像高は73cmあります。
像容は左から数珠、幢幡、両手に香炉、合掌、宝珠に錫杖、宝蓋です。
火災に見舞われたのか五体はやや黒ずんでいます。また四体は胴体が途中で折れたのを修復してあります。風化や苔のつき方は六体それぞれかなり異なります。
地蔵の背には銘が刻まれていたようで、法衣の裾の部分に「居士」「呂之」などと戒名や奉納者名のようなものが残っていました。
左から二番目、幢幡持ち地蔵の足元に蓮台込みで高さ50cmの小さな六面塔がありました。
柱の部分は24cmで、一辺が10cmです。
こちらも風化や損傷が激しく、像容がはっきりしません。右裏の姿はよく見られませんでしたが、両手を前に合わせた地蔵が四体、左右の手に何かを持っていそうな地蔵が二体です。
正面=数珠(顔無し)、左=合掌(顔無し)、その左=幢幡(顔無し)、左裏=両手香炉、正面右=宝珠に錫杖、右裏=両手で? とかなり強引に見立てましたが・・・。
柱の上に乗せられた歪な宝珠型の石が可愛さを演出していました。
本堂裏の片隅に十二支と戯れる童子像が並べられていましたが、いかにも建物裏といった場所なので、気の毒な気がしました。 (2019.10)

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