本堂を背に坐姿の六地蔵
常栄山天性院 心法寺 千代田区麹町6丁目4−2
新宿通りを挟んで上智大学の対面にあります。瓦屋根が石垣に支えられた塀の奥に入り口の門柱があります。
千代田区内にある江戸時代初期からの浄土宗のお寺です。開基は徳川家康。区内では寺院そのものがごくわずかなのですが、墓地を持っているお寺はここだけのようです。
本堂左手が墓地になっていますが、墓地の入り口近くに塩地蔵の祠があります。その右手の柵扉を中に入ると、すぐ右手に珍しい坐像の六地蔵が本堂を背にして並んでいます。赤い編み帽子に白い前垂れ姿です。小さめの作りで像の高さは60cmです。
像はかなり痛みが激しく表情ははっきりしませんし、手の部分も損傷しているので持物がはっきりしません。特に右手はほとんど判りませんでした。左奥から左手は宝珠または施無畏印、如意?、幢幡、錫杖、宝珠、幢幡のようです。
台座の右面には「信心施主 安永四(1775)年四月十七日 建立」の文字、それぞれの台座正面には「明和二(1765)年十二月」に菩提者の戒名らしきもの2行と「安永四年三月十七日」の日付が読み取れます。
台石の下の花生けに澄まし顔をした小さな座姿の地蔵菩薩が供えられていました。こちらは白い帽子に赤い前垂れ姿。(2015.10)
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