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聖観音立像を中央にして鋳造の六地蔵

覚王山自性院 神宮寺 江戸川区東葛西2-30-20

地下鉄東西線・葛西駅の北東にある真言宗のお寺。環七通りを北に向かい葛西橋通りを東に約500m行った北側にあります。この辺りには7寺院があります。
山門手前右手の塀に沿って駒形と船形の石塔があります。駒形の方は三猿が支える邪鬼を踏みつける青面金剛明王像が浮き彫りされた庚申塔で、船形の方は「寛文八(1661-1673)年」銘のある観音菩薩像庚申塔です。
山門を入って本堂に到る参道の左右から墓地が始まっています。山門の内側、墓地塀に沿って小さな堂宇や石柱が並んでいます。左の墓地塀の終わるところに無縁仏塔が建てられています。そこから本堂左、裏に墓地は広がっています。無縁塔の先、墓地手前にも小さな堂宇が建っています。そこには二体の坐姿弘法大師像が祀られています。
六地蔵は無縁仏塔の上に大きな鋳造の聖観音立像を中央にして鋳造の六地蔵が左右に控えています。三体を支える台石には地蔵銘の入った銘板がはめ込まれています。
名前と像容は左から地蔵菩薩(地獄能化:宝珠に錫杖)、宝掌菩薩(餓鬼能化:合掌)、宝処菩薩(畜生能化:柄香炉)、宝印手菩薩(修羅能化:幢幡)、持地菩薩(人間能化:宝珠に施無畏印)、堅固慧菩薩(天上能化:数珠)となっています。
塔の下4面には無縁石仏が上下二段に納められています。塔の参道側には輪蔵が建てられています。ここでお経を唱えてお参りすることになります。
石柱の銘によれば無縁塔は昭和8年に建立されたものです。六地蔵の像高は85cmです。 (2016.12)

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