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寶徳山寿松院 金蔵寺 江戸川区江戸川3-23-4

旧江戸川と新中川の合流点から旧江戸川に沿って走る篠崎街道の北側に10軒弱のお寺が散在しています。そのうちの一つで浄土宗のお寺です。
山門を入ると正面に本堂、左に庫裏、右に東門があります。墓地は本堂の右から入り、境内の北側、本堂の裏にあります。
六地蔵は、本堂右の墓地入口に水屋を挟んで堂宇の中に安置されています。銅ぶき屋根の立派な堂宇です。
六地蔵は大きく像高は110cmあります。平成15年に奉造されたものです。像容は左から柄香炉、宝珠に施無畏印、経巻、数珠、合掌、宝珠に錫杖となっています。
墓地への道を挟んでこちらも銅ぶき屋根の水屋がありますが、その東門寄りに石像、石碑を集めたところがあり、その中に古い船形六地蔵が祀られていました。
蓮台部分は土に埋もれていますので大きさは判りにくいのですが、地蔵の足元から船形の頂上まで80cmあります。地蔵によっては風化が激しく、石が溶けたようになっていて、像容がわからなくなってしまっている地蔵もあります。
わかる範囲で水屋に近い地蔵から合掌、幢幡、数珠、?、柄香炉、宝珠に錫杖と思われます。船形光背には右に地蔵名、左に奉造年が刻まれているようですが、うまく読み取れません。
ただ、数珠の地蔵には「宝永三(1706)年十月」、幢幡の地蔵には「?永?年十月」とありますので造られたのは宝永三年だと思われます。
また、地蔵名には数珠の地蔵に「南無放光王地蔵菩?」と刻まれているのが読めました。
風化した地蔵はかなり迫力のある姿でした。六地蔵ありとの情報を持って訪ねましたが、まさかこんなすごい六地蔵に会うとは思いもしませんでした。 (2017.11)

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