童子、童女の銘がある三石六地蔵
龍光山恵照院 智清寺 板橋区大和町37-1
地下鉄三田線・板橋本町駅から中山道を南に行ったところにある浄土宗のお寺。
石柱門を入って参道を行くと山門があり、境内は広く正面に本堂、右に客殿、左に阿弥陀堂という配置です。阿弥陀堂の奥には木下藤吉郎出世稲荷があり、本堂との間の道が墓地に通じています。墓地は本堂裏手です。
山門を入った左に小さな堂宇がありその中に大小二体の地蔵菩薩立像が安置されています。どちらも宝珠に錫杖の姿です。堂宇の外にも丸彫り円光背の地蔵立像が左右に立ち並んでいます。
堂宇と外壁の間に大きな保存木が植わっていますが、その根元に三石六地蔵塔と庚申塔が一基並んでいます。
三石六地蔵塔は高さ60cm、幅33cmです。像容は左から宝珠に錫杖、合掌、中央に幢幡?、宝蓋?、右に柄香炉、数珠?の姿となっています。損傷があり風化も手伝って表情や持物が判りづらくなっています。
それぞれの地蔵像の背後には銘が刻まれています。左の石板には「梅薫童子 宝暦三(1753)年」の文字が読み取れます。中央の石板には「知泉童女 ????」、右の石板には「青林童子 三界萬霊」と読めます。
(2016.12)
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