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六地蔵灯篭と三地蔵灯篭二基一対

勝参山 大堂 板橋区赤塚6-40-7

松月院前交差点を挟んで松月院の斜め前に位置するところにある松月院の境外堂です。もちろん宗派は曹洞宗です。
古くは大寺院だったそうですが、戦火に遭い焼失し、江戸期に松月院の境外堂になったそうです。今ではお堂と鐘楼と墓地があるのみです。
古墳の上に建てられたというお堂なので、通りから石段を登りますが、その石段の踊り場の右側に三基の庚申塔と三体の地蔵菩薩が並び、さらに石段を登ると次の踊り場の左右に石幢が建っています。
この石幢は六面のうち三面に地蔵菩薩像、他の三面に建造銘が彫られています。塔の高さは110cmで像高は40cmです。二基合わせて六地蔵ということになります。
像容は左の石幢が合掌、如意、両手宝珠で、右の石幢が蓮華、数珠、宝蓋です。銘には「延宝七巳未天下赤塚」「奉寄進阿弥陀堂」などが読み取れます。延宝7(1679)年建造ということは松月院の歴代住職の墓の六面灯篭二基と同じ年に建造されたようです。
石板では二枚に彫り分けられた六地蔵がありましたが、こちらの二基の石幢や松月院の二基の灯篭で一組の六地蔵になっているのには初めて出会いました。
一般訪問者の多い松月院と異なり関係者以外だれも訪れることがないようなさみしいお堂です。 (2016.09)

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