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一体の台石には「庚申講」の銘が

観音寺跡墓地 板橋区徳丸6-52

地下鉄三田線・高島平駅と東武東上線・東武練馬駅の中間に位置します。松月院通り徳丸7丁目交差点の西にあります。旧観音寺と安楽寺が合併したので安楽寺の境外墓地となっています。安楽寺は松月院通りを挟んだ北西にある真言宗のお寺です。
墓地はコンクリートブロックに囲まれています。鉄扉のある出入り口の左に、道路に面して水桶置場があります。
扉を入ると左が居宅?で右に雨屋があります。正面奥から右が墓地ですが、墓地を守るように二体の仁王像が立っています。造立は「享保十二年」です。
六地蔵は船形光背で三段の台石の上に蓮台を置いて建っています。石柱型の台石には地蔵名と建造年が記されています。
左から金剛宝(数珠と施無畏印)、金剛怒(宝珠と錫杖)、金剛童(合掌)、?(柄香炉)、金剛願(幢幡)、預天賀(宝蓋)となっていて奉造年はすべて「享保四(1719)年」です。
右から3番目、柄香炉の地蔵の台石には地蔵名はなく「庚申講十一人内」と記されていました。
一番下の4つの台石にも銘がありますが読み取れませんでした。
像高は80cm、幅は25cmです。左から3番目が小さく見えるのは足元が損傷しているのと、船形が欠けているからでしょう。
台石と六地蔵の関係は不明ですが、いずれにしても時代を経たもののようです。 (2016.12)

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