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イチョウの大木の陰に並ぶ六地蔵

宝樹山盛徳院 西光寺 板橋区大谷口2-8-7

地下鉄有楽町線または副都心線・千川駅からバス停三つ分ほど北、東京都水道局の大谷口給水所の近くにある真言宗のお寺です。バス通りを少し入ると幼稚園と隣り合わせに建っています。
小さな山門を入ると広くはない境内ですが、なんとなく趣のある景色です。正面の本堂の右手に墓地への参道があり、水屋の奥に像高95cmの比較的大きな六地蔵が祀られています。
水屋の手前には昔話が伝わる「しろかき地蔵(苗代地蔵)」のお堂があり、六地蔵の前には多くの石仏が安置されています。
その石仏群の中央に石龕に納まった観音像が祀られ、その前に高さ20cmにも満たない小さな一石浮彫の六態の地蔵がありました。六態とも合掌姿の立像です。
イチョウの大木の陰に並ぶ六地蔵には台石に「奉◯◯地蔵供養」とそれぞれの地蔵名が見えます。
地蔵名と姿は左奥から「伏息地蔵」(両手で数珠)、「伏勝地蔵」(両手で柄香炉)、「諸龍地蔵」(両手で宝蓋)、「護讃地蔵」(合掌)、「無二地蔵」(両手で幢幡)、「釋林地蔵」(宝珠と錫杖)となっていました。
また左端の台石左面には「造立??講廿七人 為二世安楽也 昭和三年八月吉日」、また右端の台石右面には「武州豊島郡上板橋村 大谷????」と刻まれていました。
地蔵には白いレースの肩掛けの上に赤い毛糸の前垂れと白縁・ピンクの前垂れを二重に着せてありました。また内2体の帽子は防災用の頭巾のように後ろ垂れの長いものでした。 (2016.03)

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