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道路際の植え込みの陰に一石六地蔵

聖閣山 万福寺 葛飾区柴又6-17-20

曹洞宗のお寺。柴又帝釈天の少し南、柴又街道を江戸川の方向に入ったところにあります。近くの江戸川堤下には「寅さん記念館」があります。
山門を入ると正面に本堂、境内の右手から奥が墓地です。墓地の手前に新しく建てられた立派な三界万霊塔があります。
本堂前の庭はそれほど広くないのですが、目当てにしてきた一石六地蔵が見当たりません。本堂正面右に半地下に降りる階段があり、赤い頭巾のようなものが見えるので降りてみると、本堂横に小さな坐姿地蔵がたくさん祀られていました。
よく見ると台石には「四国第十七番 薬師如来」などと刻まれており、「四国八十八箇所」の本尊を模した像が並んでいたのです。
もちろんこの石仏群の中には六地蔵はありませんでした。帰りがけに山門右手の植え込みに目が行き、道路際に六地蔵を見つけました。
石の大きさは天地75cm、左右130cm、厚さ最大45cmです。像高は45cm、彫り込みは全体に浅く、やや平坦な感じを受けました。衣や持物など細かな表現はしていません。
その所為かまだ25年しか経っていない割に像容がはっきりしません。特に持物の形が見分けられません。像容は左から如意?、宝珠に錫杖、数珠?、宝珠、?、合掌と見ましたが。
下膨れ気味の丸顔で、利かん気の子供のようにも見えますし、近所のおじさんのようでもあります。
石裏の銘には「平成四年四月」の造立とありました。(2017.11)

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