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蓮台の形や持物の組合せが珍しい、鑿後の鋭い六地蔵

雲晴山貞林院 瑞正寺 葛飾区東金町5-46-5

JR常磐線・金町駅と江戸川の間を南北に都道307号につながって471号が通っています。常磐線の北側、この都道沿いに五ヶ寺がありますが、そのうちの一つです。
五ヶ寺のうちで最も北側になります。水元公園東端の駐車場はすぐ近くです。都道471号を東金町交番東の信号を左に入ったところにあります。浄土宗のお寺。
黄土に塗られた土塀に提灯掛けのついた石柱門が印象的です。境内は正面の本堂に向かって広い石畳の参道があり、右側に庫裏、左に墓地があります。墓地は塗壁で囲われ、参道途中に入り口があります。
墓地壁の参道側は本堂前まで、石や植木のコーナーがあり、高い石塔が建っています。
一見したところ六地蔵は祀られていそうになかったので、諦めて帰ろうとしましたが、本堂前の庭木の向こう、墓地の壁際に岩の祠と小さな六地蔵が見えました。
近寄ってみるとかなり古いもののようです。丸彫り立像の地蔵ですが、蓮台の形や持物と印の形や組み合わせがあまり見かけないものでした。また持物を持つ手の位置の珍しい地蔵もいます。像高は蓮台込みで65cmです。
像容ははっきりしませんが、左から錫杖に予願印、宝珠に施無畏印、幢幡に施無畏印、蓮華に受手(引接印?)、如意に施無畏印、宝蓋に受手(引接印?)です。
切れ長の目尻が上がり加減で、口をしっかり結んだ、顔立ちがなかなかしっかりした、ちょっと怖いおじさん風のお地蔵さんです。
期待していなかった最後のお寺で、こんな珍しい六地蔵に出会えたので、疲れも吹っ飛びました。
それにしても残念ですが、建造年代が判らないのと、持物が判別しにくかったし、いまだに<受手(引接印?)>の印名がはっきり判らないことです。 (2018.02)

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